パレスチナだより

2016年夏からパレスチナ・ヨルダンに留学中の女子大生です。留学生活のあれこれ、思ったことをつらつら書いていきます。

パレスチナの日本人であること(Day 121)

今週は雨。雨を通り越して雹も降ったりと嵐のような天気でした。

夏は全く雨降らなかったのに、冬になり雨が降るパレスチナです。

ちなみにこっちの人はあまり傘を差しません。なぜだ…

 

さて休暇が始まってかれこれ3週間ほど経ちますが、

このところはラマッラーの公立図書館でボランティアをしたり

先輩に連れられて初めてジェニン(パレスチナの北のまち)に行ったり。

その一方で、

38℃越えの熱を出して倒れたり

ビザの手続きでバタバタしたりしていました。

この何週間かが今までの留学生活の中で一番苦しかった気がします。

やっと今いろんなことが落ち着いた感じです。

 

大変なことがあっても自分の気持ちは自分次第、

常に前向きでいることを常に心掛けたいなあと思いました。あと体調管理は怠らない!

 

さて、今回は図書館でのボランティアや

前回の投稿で紹介した日本文化イベントに参加して思ったことを書こうと思います。

 

大学でInternationalな学生たちと授業を受けているとき、

先生が「じゃこれ英語に訳して」と言って彼らがスラっと英語に訳しているのを見て

私はよく「日本人がパレスチナで勉強する意味って何なんだろう」と感じていました。

 

「現地の情報を知る・伝える」のであれば

彼らのような英語話者がアラビア語から英語に訳したものを読めばいいわけで、

必要だったらそれを日本語に訳せばいい。

 

他の留学生たちに知識量や能力で勝てない、と思うときに

「私みたいなただの日本人にできることってなんだ」

「日本人がここにいる意味ってなんだ」

とずっと思っていました。

 

そんな中、図書館から

「日本語の本が寄贈されたが、

日本語を理解できる人がいなくてどんな内容の本だか分からないので解読してほしい」

という話を受けました。

 

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その本たちは安倍首相夫人から寄贈されたもので、

主に日本の芸術や風景など、文化を紹介するための本たちです。

 

 

本の名前、著者名、発行年、内容などをシートに英語で記入していく作業。

私にとっては何てことない簡単な作業でしたが、終わった後に

「本当にありがとう。私たちは日本語が分からないから助かった。」

と痛く感謝され、そのときに

「あ、これは自分が日本人だからできたことなんだ」

と気づきました。

 

日本文化紹介のイベントでは、

片道1時間かけてナブルスからやってきた日本大好きな3人の女の子に出会ったり、

空手教室に通う可愛い子供たちに出会ったり、

折り紙をパレスチナで教える2人組に出会ったり。

 

パレスチナにも日本のことに興味を持っている人がこんなにもいるのか!」

と本当に驚かされます。

留学前の私が想像していた以上に、パレスチナでは”日本”に出会うことが多いです。

 

日本人である自分がパレスチナにいる意義

はっきりとしたものはまだ見つけられていません。

「何のためにアラビア語を勉強しているんだっけ」と分からなくなることもあります。

 

高校生の頃に外語祭に行って「あ、この大学に通いたい」と思った5年前。

その時は何語科にするかなんて全く考えてなかったけれど、

世界史で見た、ヨーロッパとは違った異国情緒と

耳にしたことのないアラブ人の名前に惹かれ

それまで世界史が嫌いだった私が初めて世界史を好きになったのは

イスラーム史を勉強していた時。

それから模試の志望校の欄には「東京外国語大学アラビア語専攻」

と書くようになりましたが、

決定的なのは

日本人ジャーナリスト山本美香さんの死、

そして彼女のドキュメンタリーを偶然テレビで見たことでした。

シリア内戦下に生活する子どもたちや女性たちの姿を見て、

「紛争下であっても私たちと同じように生活を営んでいる人たちがいる」

ということに気づきました。

「中東=テロ、紛争」という偏見に隠れてしまう部分を知りたい。

メディアの報道だけでは分からないことを知りたい。

自分の力でもっと世界のことを知りたい。

 

これが、私が今の大学そして専攻を選んだ理由。

人々がどうしても持ってしまう偏見、

それによって遮断されてしまう向こう側を

もっと多くの人に見て知ってほしい。

 

私を通じてそれが可能ならば。

そう思って今パレスチナにいるのかもしれません。

 

なんだか真面目になってしまいましたが、

私が一番伝えたいのは

パレスチナってめっちゃいいところ!」

ということです。

「さぞかし大変な生活をしているだろう」とか

「治安は大丈夫なのか」とか

思っている人も多いと思いますが、

ホスピタリティに溢れていて、料理はおいしくて、

観光するところもたくさん!

難しいことはひとまずおいて置いて、

パレスチナ=紛争地」だけではないその先を

もっとたくさんの人に知ってもらいたいなあと思います。

 

写真不精もそろそろ卒業したい…

 

【今日の一枚】

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ルームメートがいなくなって家に一人になってしまうので

別のアパートに引っ越しました!

(それっぽい写真がこれないのはご勘弁)

パレスチナ人女子2人とルームシェアです。アラビア語漬けだ〜