パレスチナと日本の文化交流イベントに行ってきました(Day 94)
先日私が住むラマッラーで
"We are Tomodachi:Japan-Palestine"
というイベントが開催されました。
インターナショナル・カルチャーエクスチェンジ・ジャパン(ICEJ)が企画、
日本政府・JICAと共催した大規模なイベントです。
日本のメディアでも紹介されてます!
イベントの様子を写真と共にダイジェストでお送りします。
ラマッラ―の空手道場の子供たちによるパフォーマンス
彼らの真剣な空手、そして「オス!」という掛け声。
終始微笑ましかったです。
日本人とパレスチナ人による剣道実演
パレスチナ人の方は日本への留学経験があるそう。
パレスチナの民族衣装ファッションショー
これ本当に素敵だった…!町によって衣装が違うのです。
これはエルサレムだったかな。
このモデルさんのお母さんが隣の席に座っていて、
「携帯の充電切れちゃったから写真撮ってあとで送って!」
と言われたので写真たくさん撮りました。いやー美しい…
日本人声楽家・ピアニストと日本舞踊のコラボ
「ふるさと」や「花は咲く」など、日本の歌の生演奏に合わせた日本舞踊のパフォーマンス。隣のパレスチナ人の女の子が終始「綺麗…素敵…」と見とれていました。
そのほかにも
・日本映画上映
・安倍昭恵首相夫人からのビデオメッセージ(!)
・UNRWA(United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East:パレスチナ難民救済事業機関)の学校の子供たちによるダブケパフォーマンス
など盛りだくさん。
ホールの外には
大使館やJICA、日本のNGOやパレスチナの折り紙アーティストなどが
それぞれブースを出していました。
日本について書かれたアラビア語の冊子。
これを訳して、アラビア語で日本のことどう紹介するのか勉強しよう…
”Origami Palestine”によるブース。
子どもたちは今や、教えずとも自分たちで作品を作れるのだそうです。
ミニチュア折り紙のピアス!かわいい。
日本にいるとなかなか馴染みのないパレスチナ。
「パレスチナ問題」や「ガザの紛争」など負のイメージが強いと思います。
しかしパレスチナで3ヶ月生活していて、
伝統的な踊り、きめ細やかな刺繍、
長閑な風景、新鮮なオリーブをはじめとする料理など、
「もっとたくさんの人に知ってほしい!」
と思える素敵な魅力に沢山出会いました。
逆にパレスチナから見た日本はどうでしょう。
「日本は第二次世界大戦で原爆を落とされ、でもそれに負けず驚異的な成長を遂げた素晴らしい国だ。私たちもそれを見習うべき。」
エジプトに旅行した時も感じたことですが、
このような日本へのイメージは少なからずあります。
あとはひたすらアニメ!マンガ!かな。
ビルゼイト大学の学生にも日本のアニメが大好きな人はたくさんいます。
ビルゼイト大学には日本語を勉強する学科がないにも関わらず、
日本語を勉強している/日本に興味がある学生が多いなあというのが私の感想。
そんな中、今回のような「日本の伝統文化に触れる」イベントというのは
新鮮なものであったのではないでしょうか。
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”A nation stays alive when its culture stays alive."
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
これはアフガニスタン国立博物館の入り口に掲げられている言葉で、
今年の春、東京にて開催された「黄金のアフガニスタン展」で私が出会った言葉です。
―1979年のソ連の軍事介入とそれに続く内戦で、博物館は甚大な被害を受けたが
館員たちは国の宝である文化財を、国の存続のために命がけで守りぬいた―
展覧会でこの言葉に出会い
そのバックグラウンドを知り
彼らが守り抜いたその宝たちを見ていると
見知らぬ土地のものでありながらも、こみ上げてくるものがありました。
私自身クラシック音楽が大好きな母に育てられ、
小さいころから様々な音楽に触れる機会がありました。
残念なことに大学に入ってからは音楽から遠ざかった生活をしているのですが…
離れてみるとより一層、音楽に触れている時の豊かさを実感します。
芸術を含め、文化は直接人の命に関わるものではないかもしれない。
しかし人の命、そして人生を豊かにする糧である。
東京で知ったアフガニスタンを、
そしてそれが教えてくれた”文化”の意義を、
パレスチナで思い出しました。