パレスチナだより

2016年8月~2017年8月、パレスチナ・ヨルダンに留学していた女子大生です。留学生活のあれこれ、思ったことをつらつら書いていきます。

パレスチナの独立記念日(Day 90)

今日は大学お休みです。

というものパレスチナ独立記念日だからです。

・・・パレスチナ独立記念日パレスチナって独立してるの?

という疑問が湧きますよね。

 

 

パレスチナ独立記念日とはなにか?

 

これは1988年11月15日にヤーセル・アラファトによって

パレスチナ独立宣言が発表されたことを記念しています。

でもあくまで独立宣言をしただけであって

パレスチナが国家として国際社会に認められ

事実上の独立を果たしたわけではありません。

 

ここでPalestinian Question の先生が最近よく言うジョークを紹介。

パレスチナにはIndependence Dayがあるんだ。Independenceはないけどね!

 

私もパレスチナに来るまではこの記念日の存在すら知らず

授業のカレンダーに”Independence Day”と書かれているのを見たときは

思わず首を傾げてしまいました。

 

今日はあいにく西エルサレムに予定があったので

西岸の様子をじっくり観察することはできませんでしたが、

私が見た感じだとあまり普段と変わりはなく

車にパレスチナ国旗を掲げているのをちらほら見たという感じです。

 

 

さて、今日は同じく日本からパレスチナに留学していて、

今月で留学を終えてしまう先輩とお話しする機会がありました。

 

留学中の一番の思い出は?

と聞いてみたところ

「んー、日々の様々な気づきかなあ」

という答えが返ってきました。

 

「留学する=現地に溶け込むこと」

という考え方もあるし、それが悪いことだとは思わない。

けれど、どれだけ頑張っても自分は外国人であって

現地人そのものになることはできないんだ。

これもその”気づき”の一つであると先輩は言いました。

 

このことは私自身もモヤモヤを感じているポイントです。

 

例えば、パレスチナ人との会話。

 

「休日何するの?」と言われ

エルサレムに行くことを伝えた時に

「いいなー私はエルサレムに行ったことがないのにヨシノは行けて!」

と言われたとき。

「ヨシノは外国にたくさん旅行していて羨ましい。私はここにいることしかできない」

と言われたとき。

(西岸に住むパレスチナ人が壁の外のエルサレムイスラエル側に行くには

許可が必要なのです。)

 

反対に、イスラエル人に

イスラエルに何しに来たの?どのくらいいる予定?」

と聞かれ、

パレスチナの大学に1年間留学してるんだ!」

と事実を言ったらどんな反応をされるんだろう、

とびびってしまい

エルサレムのホテルに2週間滞在して観光する予定!」

なんて嘘をついてしまうとき。

 

「現地に溶け込まなくてはいけない」という意識がどこかにある私は

このような時に変な気を使ってしまい、結果、自己嫌悪に陥ります。

 

「日本人である私たちはどんなに頑張っても、

 この場所では部外者であり第三者。

 でもだからこそイスラエル側・パレスチナ側どちらからも見ることができる。

 それが悪いことではない。

 そう自分が納得できるようになればいいね。」

先輩に言われた言葉を、家に帰ってから反芻しています。

 

【今日の一枚】

f:id:teshiko20:20161116062001j:plain

学校のカフェテリアでずっと気になっていた

”shokolata bunduku(Chocolate&Hazelnut)”のジュースを買ってみた。

濃厚で美味しい。ただ5口ぐらいで飽きる。5シェケル(約150円)。

カフェテリアに行っては試したことのないお菓子・ジュースを試すのが

マイブーム。だから太るんだなあ…